コ ラ ム
| ◎六甲譜(第364号・2008年6月号) | NO IMAGE |
バレーボール男子日本代表が、北京五輪出場の切符を勝ち取った。男子バレーボールが五輪出場は十六年ぶり。出場を決める大一番のアルゼンチンとの試合をご覧になった方はご存知だろうが、フルセットの末、勝利した時、監督も選手も喜びの涙を流した
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実況の方も話していたが、この五輪出場は、単に今の出場メンバーだけの夢ではなく、十六年の間で、日本男子バレーボール界に携わった多くの人たちの夢でもある。一つの勝利が、時とともにたまってきた「五輪出場」という思いが解放されたわけだ。とても感動的な話
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「バース・デイ」というテレビ番組で、植田監督や選手は、三十八歳の荻野正二選手がチームの中心と話す。荻野選手は十六年前に、五輪出場の経験があるわけだが、荻野選手が先頭に立って、練習に励む姿に、選手たちが自然とついてくる様子が同番組で描かれている。また、植田監督は、「最後はみんな抱き合って一つになったチームじゃないと勝てない」と言う。この言葉が見事に、アルゼンチン戦終了後に、現実のものとなっていた
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今回のバレーボール男子日本代表は、世代が一つになっていったのだろう。多くの先輩が願ってきた五輪出場という夢が、荻野選手を通してチームの中心となり、熱い思いが若い選手たちにも伝わっていった。一般企業で言えば、企業理念やビジョンというものが、企業全体に伝わり、一つになっていったことと似ているように思う。この企業やスポーツチームの組織や文化が、日本社会全体に繁栄されていけば、もっと良い社会になるように感じる。ただ、繁栄されていくには、「みんな抱き合って一つに」なれるような長期的で、絶対的なビジョンが必要なのだろう。こうしたものをじっくり考えてみることは、無駄なことではないのでは。
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