コ ラ ム
| ◎六甲譜(第363号・2008年5月号) | NO IMAGE |
この四月と五月にかけて、報道されたものがある。それは、JRの脱線事故とエキスポランドの事故だ。脱線事故は三年前、エキスポランドは一年前に起こった。この事故を風化させまいと、さまざまなところで特集が組まれていた。その中の一つに、JRの脱線事故の時、下敷きになったところを救出された人と、その救助に携わった医者の方のインタビューが紹介されていた。そのインタビューの中で、医者の方が「脈を打つ回数が下がってきたことを感じた時、ものすごい力で握りなおしました」と話す。それに対して、下敷きになっていた方は「ものすごい力で握ってきたことを感じて、自分も握り返しました」と話す
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事故を通して、事故原因を分析し、同じ過ちが起こらないように対策を講じることはもちろんだが、生死の狭間の中から、人としての教訓もあるのではないだろうか。命の尊さ、人と人のつながり、助け合いの心など、挙げるときりがない
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哲学などで、人は生まれ持って善なのか、悪なのか、またはどちらも合わさって生まれてくるのか、議論される。ただ、今回のJR脱線事故の特集で感じるのは、人は生きようとする心があるということ。そして、その心は人の温かさや思いやりの心に触れることで、大きくなること
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硫化水素で自殺を図る事件が、多数報道されたが、他人だけでなく、自分自身の命までも軽んじてしまう社会になってしまったことが、日本の一番の問題点のように感じる
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北京五輪の開催等で中国の動向に注目が集まっているが、人の素晴らしさに注目が集まった五輪となり、世界が「人はどのように生きるべきか」を考え直す五輪になることを願う。
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