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| ◎冨宅教授 気体用NMRの開発 未開拓分野の研究進む |
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冨宅喜代一本学理学研究科教授と連携創造本部が、気体用NMRの開発のために競争資金の獲得で、見事に三年間の大型資金を獲得することができた。今までになかった気体状態のNMRを開発することが本学で可能となれば、本学発の世界的な技術開発となるとのこと。
冨宅教授は約三十年前から、クラスターの研究をしている。この研究は、物質の性質や構造を知ることが大変重要となってくる。そして冨宅教授の対象は濃度の薄い気体。
今まで、たんぱく質の構造を分析しようとすると、従来のNMRやX線などがあるのだが、制限がある。X線では結晶にしないといけない。NMRは固体や液体が対象で、量(濃度)が必要になる。
広く使われている方法は質量分析というもの。だが質量の分布はわかって(いて)も、構造はわからない。
冨宅教授としては、濃度の薄い気体でも構造がわかるNMRというのは夢の装置。このNMRの開発はラビという研究者が一九三〇年後半から、気体対象に始めた。ただ実用化できていなかった。
冨宅教授はラビの方法を発展させて、本学に来てから約十四年研究を続けている。装置が完成すれば、質量分析の世界や生命科学の世界で、研究スピードがアップするなど、新しい光を灯すことになる。
装置には、直径約二メートルのマグネットが必要となり、傾斜磁場型で世界で一番大きいもの。装置全体では、六メートルを越えるものになるという。
冨宅教授は、「気体NMRという分野は日本人があまり関わっていないし、誰もやってい ない研究。世界的な研究が神戸大学でもできるところを示していきたい」と意気込みを話す。
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