オ ピ ニ オ ン
| ◎年頭所感(第360号・2008年1月号) 信じることから始めよう |
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二〇〇七年を表す漢字は「偽」であった。年金問題にしろ、食品の問題にしろ、信頼してきたものが、ことごとく裏切られてきたような一年だった。
特に、衝撃なのは、一番信頼できるはずの家族の裏切りや殺人などの犯罪だ。血がつながった家族、特に親という存在は、最初に自分の名前を呼んでくれる存在であり、最初に愛を与えてくれる存在である。そして一番の信頼関係がある存在だ。
現在の日本のマスコミの報道を見ていると、その家族の関係がもろくも崩れ去ってしまっている状況が見えてくる。
こうした環境を受けて、悲しいことに、多くの方が、何事に対しても、「まず不信から」入らなければならないようになっているのではないだろうか。何とも悲しい世の中だと感じる。
同時に、信頼で成り立っていた日本社会であることを実感できる。英語や地理の先生が、「自動販売機があるのは、安全な日本だけ」と教えるが、これも日本人の道徳に対する信頼があるからこそ、開発され続けているものと言えるだろう。
先日、宅急便を装って女性を暴行していた事件が起こり、犯人が逮捕されていたが、宅急便も信頼を土台に運営されていたものである。
この信頼関係が日本からなくなれば、本当に殺伐とした、どこにも潤いがない日本となってしまう。その影響が一番出てくるのは、今の子どもたちの世代ではないだろうか。
「誰も信頼してはいけない」「何も信頼することができない」というような風潮の中で育っていく子どもは、果たして愛のある人格をもつことができるのだろうか。はたまた、大きな夢を持ったり、希望を持って、人生を謳歌することができるだろうか。
子どもの未来が不安な国というのは、崩壊の一途をたどるしかないだろう。誰かが、現在の日本社会の流れを止めていかなければならないのではないか。
本会は、そういった社会の問題や課題に対して、傍観者になるのではなく、真摯に受け止めつつ、大きな希望を持って乗り越えていくことができるのが、大学生の世代だと考えている。
卒業生の方にインタビューすると、よく聞くことだ。「社会に出た大人は、いい意味でも、悪い意味でも経験がある。時には、その経験が逆境を乗り越えさせてくれる糧となるが、時に夢を追いかけるのに邪魔になる。若者は、世間を知らないがゆえに、何でも挑戦できる」。
本会自体が、小さな意識に留まらないことはもちろん、本学の学生に気づきを与えていくことができるように、制作していきたい。
神戸大学には、世界に通じる研究をされている教授はたくさんいる。また志をもって研究したり、サークル活動や社会貢献のプロジェクトを行っている学生もいる。本会は、純粋に社会や世界のためにあろうとする姿や夢を追いかける姿を報道していきたい。
本学には、「偽」りではなく、「誠」なるものを追求していく人がたくさんいることを信じながら。そして、「誠」を積み重ねていく中で、「真」なるものが生まれてくることを信じながら。
「本気の朝礼」で有名になった「てっぺん」の大嶋啓介氏は、ブログで「もし十回裏切られたら十一回信じる」「人のことを信じれなくなってもいいことは何一つない」と話している。
大嶋社長のように、「真」なる思いで自分を信じ、人を信じて、「誠」を積み重ねていく大学生が増えていくことが、日本や世界を変えていくはずだ。本会は、その手助けとなる新聞を制作していく。
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